病院にかかる時


子どもが熱を出した、けがをした。

そんな時お世話になるのは、かかりつけの病院です。

 

「でもうちの子、座っておとなしく診察させてくれないし。」

「怖がって大騒ぎすると思うし。」

 

心配ですよね。

先輩お母さんたちは、どんなふうにかかりつけの病院を見つけて通っているのでしょうか?

病院をどうやって探したか?


①口コミ

 療育仲間のお母さんたちから、行ってみた時の様子を聞きました。

 先生の対応、待合室におもちゃはあるか、予約がとれるところか、障害の有る子の受け入れ体制などリサーチして、うちの子に合ってるかどうかを判断しました。

 

②自分のかかりつけ医に相談してみる

 これは、子どもを見てもらっている発達の先生に教えてもらったのですが。

「子どもは、ただでさえ病気で痛くて不安なのに、お母さんが初めての病院で緊張しているともっと不安になります。お母さんのかかりつけ医が、子どもも見てくれるところなら、そちらに相談して、子どものかかりつけ医になってもらうのが得策です。お母さんが安心していられる環境ならば、子どもの不安も軽減します。」

 なるほど、と思い、自分のかかりつけの先生に、「うちの子が病院にきたら、きっと暴れちゃうと思うんですけれど、見てもらえますか?」と相談しました。

 先生と特性(後ろの項目参照)について話し合い、対策も考えてもらえて、落ち着いて受診できています。

 

③市の福祉課に相談してみる

 福祉課は、診療科によりますが、障害の有る人の診療に特化した病院を教えてくれることもあります。自分のネットワークを使っても、見つけられないときには行政を利用しましょう。教えてもらった病院には、事前に電話で、子どもの特性(後ろの項目参照)を伝えて、受診可能かどうかを確認しておきましょう。

 

 

病院へ行く前にママができること


事前に子どもに伝えてあげたいこと

①【病院ってどんなところ?】

こどもが始めて病院にかかる時は、病院がどんなところかわからなくて不安になります。絵本やDVDなどで、病院というのはどんなところで、診察というのは何をすることで、診察をしてお薬をもらって飲むと、今の辛い状態が治るのだ、というイメージを持ってもらいます。しまじろうのDVDやノンタンの絵本など、わかりやすいものが出ていますので、探して利用してみましょう。

 

②【診療の流れは?】

見通しが無いと不安になります。だいたいの診察の流れを教えてあげてください。待合室で待つのが苦手な場合は、時間つぶしに持っていきたいものなど、お子さんに選んでもらうといいでしょう。

 

③【お医者さんはどんなことするの?】

できれば、「おなかもしもし」の練習、歯医者なら「口を開ける練習」など、実際に診察するときに予想される行動を、安心できるおうちで事前にやってみるといいでしょう。初めては、誰でも怖いものです。

 

④【実際の写真があるとよりわかりやすい】

可能であれば、病院の写真、待合室の写真、先生の写真など、子どもが見通しを持つ手がかりを、「目から入る情報」で与えてあげられるなおと良いと思います。知っている場所、知っている人なら、多少は安心できるものです。

 

⑤【お医者さんの後の楽しみ】

子どもにとって、慣れるまで病院は怖くて嫌なところかもしれません。嫌なことも、ご褒美があれば頑張れるのならば、お子さんと話し合って、診察後のご褒美を決めるのも良いでしょう。(これは各家庭の判断でお願いします。)

病院への情報提供

先生や看護師さんに、うちの子が「どんなことを苦手にしているか、何を怖がるか」などを伝えておくと、その対策を考えやすくなります。

以下のチェックリストを参考にして、お子さんの特性を伝えましょう。

 ★子どもの特性チェックリスト★
①待つことを嫌がりますか?どれくらいなら待てますか?具体的に何分くらい?
②体に触られることを嫌がりますか?(触覚は過敏?)
③初めての場所や人を怖がりますか?
④ほかの子どもの声や赤ちゃんの泣き声を気にしますか?(聴覚は過敏?)
⑤病院のにおいなど、気にしますか?(嗅覚は過敏?)
⑥(歯医者などで)機械の音を嫌がりますか?
⑦初めて見る器具や機械を恐がったり、逆に興味津々になったりしますか?
⑧椅子に座って診察が受けられますか?

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